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Steam版『返校Detention』感想

(開発元: RedCandleGames(台湾) )
(★★★★☆/日本語版、マウス操作、クリアまで約3時間)

【あらすじ】

 1960年代の台湾、山間部に建つ翠華高校で起こった陰惨な事件。台風で授業が打ち切られた日、校内に取り残された生徒が2人いた。ウェイは、救助を求める電話をかけに校長室に向かったまま失踪。その直後、ファンは講堂に吊るされたウェイの死体を発見する。

【感想】

評判がよく、 日本語化されるのを楽しみにしていたゲーム。

学校内に徘徊する怪物を避けながら、キーとなるアイテムを探して物語を進めるアドベンチャーゲーム。アイテムの使い方が分からない部分が数ヶ所あって、そこは攻略動画を見ながらクリアした。

学校が舞台なので、西洋よりは日本のホラーに比較的近いビジュアルだけど、とはいえ外国の作品なので、道教の魔除けをはじめ見慣れない文化、宗教に触れられる新鮮さがあった。怪物も不気味で恐かった。

導入部はオカルト的なホラーだけど、学校の正体が判明する辺りからは、台湾にかつてあった思想弾圧や密告制度にまつわる恐怖が前面に出てくる。台湾に対して、なんとなく平和そうな国のイメージを持っていたので、プレイを通じて知らなかった歴史に触れられる、ある種の奥行きを備えたゲームだった。

あと、アニメファン的に興味深かったのは、尾石達也氏が『化物語』で見せたホラー演出と似た印象を受ける部分があったこと。イラスト調のゲーム画面とはリアリティのレベルが異なる、写真のコラージュが挟まる。