最近、個人ブログのサイドバーに、おまけ程度でも「リンク集」が付いていると「嬉しい」と感じるようになった。
理由は2つ。
1つは、新しいブログが次々と生まれ、サイトの数が増えているにも関わらず、Google検索やソーシャルブックマークが、年々役立たずになっているため。
面白いサイトを開拓したい気持ちは常にあるのだけど、これまでの探し方が通用しなくなってきた。視界に入らないせいで、相当見逃している可能性が高い。そこで、今改めて、「リンク集」のありがたみを感じる。
信頼できるブロガーのリンク集は、参考になる。「凄い人の知り合いは凄い」みたいな法則で、無名の凄いブログに出会える可能性も高い。
もう1つは、仮に、面白いブログを1つ見つけても、そこで行き止まりになってしまう場合が多いため。
最近のブログには、あまりリンク集が付いていない。90年代のインターネットであれば、ホームページを1つ見つけたら、そこからリンクページを辿って芋づる式に、好みのサイトが開拓できただろうに…。
僕がインターネットを始めた97年頃、未知のホームページへの導線として、「リンク集」はとても意味があった。
他のサイトへのリスペクトや友好関係が現れる場所でもあったし、管理人の趣味や主張が現れる場所でもあった。自分と好みの近い人が作った「リンク集」には、感覚にフィットするサイトが多くリストアップされていた。
ホームページの時代が去って、ブログの時代になると、独立したリンクページを置くサイトは減った。僕はリンク集の代わりに、好きなアカウントの「はてなアンテナ」から良サイトの情報を得た。「あの人がアンテナに登録して更新チェックしているサイトなら、面白いはずだ」と判断して、新しいサイトに次々と出会えたのだ。
だが、今や独立したリンクページを持つサイトは少なく、あってもまず更新されない。はてなアンテナも、リンク切れサイトの名前が並ぶ廃墟と化している。
リンク集的なものが廃れた理由は、もっと便利なサービスが登場したからだろう。必要とあらば、Googleのようなロボット型検索エンジンでその都度、最新のページを探せばいい。はてなブックマークで、話題のサイトを読めばよかった。しかし……。
ここで最初の話に戻るのだけど、 2013年現在、Googleやはてブを使っての面白いブログ探しは現実的だろうか?
僕はアニメファンなので、アニメブログの話になっちゃうけど。
例えば、Googleでアニメのタイトルを検索すると、公式サイトは良いとして、2ちゃんねるのまとめサイトや、無料動画サイトばかりが検索上位にズラリと並ぶ。僕にとって、それらは読みたいサイトではない。
また、僕は、はてブの「アニメ」タグのフィードを、RSSリーダーで購読しているが、流れてくるのは8割方まとめサイトだ。
もっと言えば、僕が「この人は凄いなぁ」としびれるような20代のアニメブロガーは、はてなブックマークを全然使っていない(閲覧はしているかもしれないが、ブクマしない)。だから、新しい情報をキャッチする場としては期待できないように思う。
で、要するに、ブログを持っている人は、もっと、サイドバーに好きなサイトのリンク集を設置したらいいのになと思う。別に、1年に1回更新する程度でも構わない。みんなが好きなサイトのことを、もっと教えあってもいいのではないだろうか。
また、それで少しでもアクセスが増えたら、君の好きなサイトの管理人も、やる気が出て、たくさん更新してくれるようになるかもしれないよ。